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遺品整理の食器はどう処分する?状態別の行き先と自治体への出し方

この記事の目次
  1. 食器を片付ける前に誰へ確認する?
    1. 兄弟や親族へ食器の希望を確認する
    2. 弁護士や司法書士へ家財を処分してよいか確認する
  2. 遺品整理で出た食器はどの行き先へ回す?
    1. 手元に残す食器の選び方
    2. 親族や知人へ譲る食器の選び方
    3. 買取に出す食器の選び方
    4. 寄付に回す食器の選び方
    5. 自治体のごみへ出す食器の選び方
    6. 業者へまとめて任せる食器の選び方
  3. 実家の自治体のごみとして食器を出すまでの手順
    1. 実家の自治体のごみ分別辞典で食器の区分を調べる
    2. 陶器やガラスなど素材ごとに袋を分ける
    3. 割れた食器は紙で包み袋に割れ物と書く
    4. 袋数が多いときは収集センターへ事前に相談する
  4. 運びきれない量の食器を業者へ依頼するまでの手順
    1. 段ボール箱数を数えて自分で運べるか判断する
    2. 遺品整理業者や不用品回収業者から依頼先を選ぶ
    3. 見積もりで許可の有無と作業範囲の内訳を確認する
    4. 買取を併用できるかを見積もり時に確認する
  5. 空になった食器棚はどう処分する?
  6. 次の帰省で持ち帰る食器と出す食器を決める
  7. よくある質問
    1. 食器に残った油汚れや調味料は洗ってから出す必要がありますか?
    2. 故人が毎日使っていた茶碗や箸は、ほかの食器と分けて扱う必要がありますか?
    3. 家の解体や引っ越しを頼む業者に、食器の処分も一緒に頼めますか?
    4. 食器を売った代金は兄弟で分ける必要がありますか?
  8. まとめ

「母が大事にしていた食器を、自分の判断で捨ててしまっていいのだろうか」

「食器棚2本分の器を、次の帰省1日で運び出せるだろうか」

このようなお悩みはありませんか?

食器は数が多く、しかも一枚ずつに家族の記憶が重なります。重さもあるため、遠方の実家に1〜2日だけ滞在する条件では手が止まりやすい家財です。この記事では、片付けを始める前に確認する相手、目の前の1枚を回す6つの行き先、実家の自治体へ安全に出すまでの4段階の順に説明します。次回の帰省で何を持ち帰り、何を袋に入れるかを決める材料としてお使いください。

食器を片付ける前に誰へ確認する?

食器は一度捨てると戻せません。だからこそ、食器棚の写真を撮り、確認は一度にまとめて取るほうが負担が軽くなります。確認する相手は、大きく2つの観点に分けられます。

  • 兄弟や親族へ食器の希望を確認する
  • 弁護士や司法書士へ家財を処分してよいか確認する

それぞれを順に解説します。

確認先確認する内容確認の期限
兄弟、親族手元に置きたい食器があるか次の帰省日の前まで
喪主、年長の親族仏壇に供えていた器や法事用の器の扱い次の法事の前まで
弁護士、司法書士家財を売却、処分してよいか相続放棄を考えるなら処分前

兄弟や親族へ食器の希望を確認する

食器棚を開けた状態の写真を撮り、返事の期限を添えて兄弟へ一斉に送ると行き違いが減ります。口頭で個別に聞くと、誰が何を希望したか分からなくなりがちです。写真と締切日をセットで送るのが要点になります。

編集部で作成した連絡文例は次のとおりです。「実家の台所と食器棚の写真を送ります。欲しい器があれば、10月5日までに写真の番号で知らせてください。返事がない分は、こちらで譲る、売る、処分するのいずれかに振り分けます」。

  • 対象の場所(台所、食器棚、床下収納など)
  • 棚ごとの写真
  • 希望の締切日
  • 希望がない場合の扱い

仏壇に供えていた器、法事で使う大皿、家紋入りの漆器は、喪主や年長の親族にも同じ連絡で希望を聞くと後の相談が進めやすくなります。扱いの慣習は地域や家で違うため、一律の作法として決めつけないほうが穏やかに話せます。

弁護士や司法書士へ家財を処分してよいか確認する

相続放棄や限定承認を考えている段階では、食器を含む家財を売ったり捨てたりする前に、弁護士か司法書士へ確認してください。家財の処分が相続の判断にどう影響するかは事情ごとに変わるため、この記事では可否を判断できません。

借金の有無が分からないという不安は、郵便物から手がかりを得られる場合があります。実家に届いた請求書や督促状、金融機関からの通知を先に集め、封を開けて差出人と金額を控えます。控えた内容をそのまま相談窓口へ持参すると、話が早く進みます。

相続放棄や限定承認は、自己のために相続の開始があったことを知った時から原則3か月以内に家庭裁判所へ申述します。期間を延ばす申立ても、同じく3か月以内に行う必要があります。判断が間に合わないと感じたら、その旨も含めて専門家へ相談してください。

法務省:相続の放棄の申述

相続手続き全体の流れと期限は、次の記事で確認できます。

実家の相続手続きは何からはじめる?親の死後に確認する流れと期限

遺品整理で出た食器はどの行き先へ回す?

希望の確認が済んだら、手に取った1枚をどこへ回すかを決める段階に入ります。行き先は6つの観点に分けて確認できます。

  • 手元に残す食器の選び方
  • 親族や知人へ譲る食器の選び方
  • 買取に出す食器の選び方
  • 寄付に回す食器の選び方
  • 自治体のごみへ出す食器の選び方
  • 業者へまとめて任せる食器の選び方

それぞれを順に解説します。

食器の状態向く行き先判断の目安注意点
未使用、箱入り譲る、買取、寄付箱と栞が残っているか受け入れ条件は先に確認する
日常使い残す、譲る自宅で使う予定があるか持ち帰る枚数を先に決める
欠け、ひび自治体のごみ使用時に手を切る恐れがあるか区分は実家の自治体で確認する
割れている自治体のごみそのままでは袋が破れるか包んで表示してから出す
同じ器が大量業者、自治体のごみ1日で運び出せる量か量が多い場合は事前に相談する

手元に残す食器の選び方

持ち帰れる枚数を先に決め、その枠に入る分だけを選ぶと手が止まりません。枠を決めずに棚を見ると、どれも大事に思えて選べなくなります。先に決めるのは枚数、次に器という順序です。

  • 親が毎日使っていた器
  • 家族写真に写り込んでいる器
  • 自宅で使う予定がある器

持ち帰らないと決めた器は、棚ごと、あるいは1枚ずつ写真に残します。写真があると、後から兄弟に説明するときにも役立ちます。梱包は新聞紙か気泡緩衝材を茶碗1客につき1枚、箱は10枚前後で1箱を目安に用意すると、車に積んだときに動きにくくなります。

親族や知人へ譲る食器の選び方

実際に渡せるのは、相手がそのまま使える状態の器に限られます。セットで揃っている湯呑や取り皿、欠けがなく使用感の少ない器が該当します。数が半端なもの、縁が薄く欠けているものは、渡した側も気を使わせてしまいます。

渡し方は手渡しと宅配の2通りです。法事など集まる機会があれば手渡しが確実で、遠方なら宅配になります。

  • 1枚ずつ新聞紙で包み、箱の中で動かないよう詰める
  • 送料をどちらが負担するかを先に決める
  • 届く日を事前に伝える

買取に出す食器の選び方

共箱や底面の銘があり、欠けがなくセットで揃う食器は、査定に出す価値があります。価格は現物を見てからの判断になるため、写真だけで見切りをつけず、まず持ち込むか出張査定を頼む形になります。

  • 底の刻印や銘があるか
  • 共箱と栞が残っているか
  • セットに欠品がないか
  • 未使用のまま保管されていたか
査定先手間向く食器
リサイクルショップ持ち込みで当日完結しやすい量が多い日常食器
洋食器、骨董の専門買取予約や出張の調整が必要銘や共箱のある器
フリマアプリ出品と発送を自分で行う人気の定番シリーズ

買取を行う業者には、古物営業法に基づく古物商許可が必要です。許可の申請先は営業所を管轄する警察署で、申請手数料は19,000円と公表されています。家庭ごみの回収は古物商許可では行えないため、買取と処分は別の話として考えます。

警視庁:古物商許可申請

高額な作家物や骨董品が見つかった場合、相続財産の評価に関わることがあります。売却を決める前に、税理士など相続の専門家へ相談してください。

寄付に回す食器の選び方

寄付を受け付ける団体は、未使用や箱入りの食器を前提としている場合が多く、使用済みや欠けのある器は断られることがあります。送ってから引き取れないと言われると、費用も手間も二重になります。

公開ページで確認する項目は、未使用かどうか、欠けの有無、送料をどちらが負担するか、事前連絡が要るかの4点です。今回、官公庁や自治体の一次情報として個別団体の受け入れ条件を確認できなかったため、団体名は挙げていません。

  • 団体の募集ページで受け入れ品目と条件を読む
  • 器の写真を添えて受け入れ可否を問い合わせる
  • 可と返答があってから梱包し発送する

自治体のごみへ出す食器の選び方

ここでは対象になる食器の線引きだけを扱い、区分や出し方は次の章で説明します。自治体のごみへ回すのは、次の3つに当てはまる器です。

  • 欠けやひびがある
  • 使用感が強く、譲り先の当てがない
  • 同じ器が大量にあり、必要数を超えている

まだ使えるものを捨てるのはためらわれますが、使う人がいない器を残しても、次の片付けで同じ迷いを繰り返します。どの区分に入るかは実家のある市区町村で異なるため、分別の調べ方から次章で扱います。

業者へまとめて任せる食器の選び方

食器棚2本分以上が残る場合や、現地に滞在できるのが1日だけの場合は、業者へまとめる判断が現実的です。段ボール1箱に食器を詰めると想像以上に重くなり、階段や車への積み込みで体を痛めかねません。無理に運ばないことを前提に量を見積もります。

依頼先の種類や許可の確認方法は、後続の章で扱います。この段階では、自分で運ぶ分と業者に任せる分の線を引き、残す器と売る器だけを先に抜き出しておくと、当日の作業が短くなります。

実家の自治体のごみとして食器を出すまでの手順

自治体のごみへ回すと決めた食器は、帰省前の下調べから収集日までを4つの段階で進みます。

  • 実家の自治体のごみ分別辞典で食器の区分を調べる
  • 陶器やガラスなど素材ごとに袋を分ける
  • 割れた食器は紙で包み袋に割れ物と書く
  • 袋数が多いときは収集センターへ事前に相談する

それぞれを順に解説します。

実家の自治体のごみ分別辞典で食器の区分を調べる

食器の区分は市区町村で異なるため、実家の自治体名とごみ分別辞典で検索し、品目名で引くのが確実です。自宅の分別をそのまま当てはめると、収集日に持ち帰る手間が生まれます。

  • 「自治体名 ごみ分別辞典」で検索する
  • 「食器」「茶碗」「皿」で品目を検索する
  • 区分名、収集日、指定袋の有無を控える
  • 分からなければ収集センターへ電話する

控えた内容は帰省前にメモしておくと、現地で持ち帰る袋と出す袋を分けられます。区分名も自治体ごとに違い、神戸市は皿をガラス製、陶器製、金属製のいずれも燃えないごみとし、月2回の収集と案内しています。これは一例で、全国共通の基準ではありません。

神戸市:皿(ガラス製・陶器製・金属製)の出し方

陶器やガラスなど素材ごとに袋を分ける

調べた区分に沿って、陶器と磁器、ガラスのコップ、金属の食器や鍋、プラスチック食器、漆器の順に袋を分けます。食器棚の棚板ごとに素材が混ざっているため、取り出しながら床に素材別の置き場を作ると迷いません。

素材よくある区分の例検索で使う言葉
陶器、磁器燃えないごみ、陶器ごみなど茶碗、皿、陶磁器
ガラス燃えないごみ、ガラスごみなどコップ、ガラス食器、耐熱
金属、プラスチック、漆器金属ごみ、燃えるごみなど鍋、プラスチック食器、漆器

新宿区は金属、陶器、ガラスごみという名称で区分を設けています。同じ素材でも名称や扱いは自治体ごとに違い、耐熱ガラスを別扱いにする例もあります。実家の自治体の表記をそのまま確認してください。

新宿区:金属・陶器・ガラスごみ

割れた食器は紙で包み袋に割れ物と書く

割れた食器は新聞紙などで包み、袋の外から分かるように品名や危険の表示を書いて出します。収集する方が袋を持ち上げたときに手を切らないようにするためで、多くの自治体が同じ案内をしています。

  • 厚手の手袋を用意する
  • 新聞紙で包み、小箱や厚紙で覆う
  • 袋の外側に品名や危険を表示する

横浜市は、われたガラスや陶器を紙などに包み、燃えないごみとして品名を表示して出すよう案内しています。表示の文言と袋の指定は自治体の案内に従います。岐阜市のように新聞紙で包む方法を具体的に示す例もあり、書き方が指定されている場合はその表記を使ってください。

横浜市:われたもの(ガラス・陶器など)の出し方

袋数が多いときは収集センターへ事前に相談する

一度に多量のごみを通常の収集へ出せないとしている自治体があるため、食器棚1本分を超える量になりそうなら先に相談します。相談先は清掃事務所や収集センターで、多量ごみの臨時収集や、自分で処理施設へ持ち込む自己搬入を案内される場合があります。

  • 受付の可否と必要な予約日数
  • 持ち込みできる時間帯
  • 車種や1回の受入量の制限

条件は自治体ごとに違います。川口市は家庭ごみの自己搬入について、搬入希望日の2週間前から前日までの予約、受入時間は9時~11時30分と13時~16時、搬入手数料は10kgにつき150円(税込)と公表しています。岐阜市は臨時、多量な普通ごみの直接搬入を受付フォームなら前々日まで、電話なら前日までの申請としています。

川口市:家庭ごみの自己搬入について

帰省の日程が限られている場合、予約日数が合わないこともあります。区分も一度に出せる量も地域で異なるため、最終的な判断は実家のある市区町村の窓口へ電話で確認してください。

運びきれない量の食器を業者へ依頼するまでの手順

自治体の収集で出しきれない量が残ったとき、次に検討するのが業者への依頼です。運びきれない量の食器を業者へ依頼するまでの手順は、4つの段階で進みます。

  • 段ボール箱数を数えて自分で運べるか判断する
  • 遺品整理業者や不用品回収業者から依頼先を選ぶ
  • 見積もりで許可の有無と作業範囲の内訳を確認する
  • 買取を併用できるかを見積もり時に確認する

それぞれを順に解説します。

段ボール箱数を数えて自分で運べるか判断する

食器棚の段数から必要な箱数を数え、1回の滞在で運べる箱数を超えるなら業者を検討します。

数え方は単純です。棚1段に入っている食器が段ボール何箱分になるかを目で見て決め、それを全段分で合計します。合計した箱数を、乗ってきた車の荷室に積める箱数と比べてください。食器の箱は1箱でも重く、階段しかない住宅や、車を家の前に止められない場所では、運び出しそのものが難しくなります。

確認しておくと判断しやすいのは次の3点です。

  • 全段を合計した箱数と、車に積める箱数の差
  • 玄関までの階段や段差の有無
  • 荷積みのために車を止められる位置

無理に持ち上げない範囲で線を引くことが、けがを避ける現実的な方法です。

遺品整理業者や不用品回収業者から依頼先を選ぶ

依頼先は、遺品整理業者、不用品回収業者、市区町村の許可を受けた収集運搬業者の3種類に分かれます。食器だけを出したいのか、家財一式をまとめて頼みたいのかで、適する先が変わります。

依頼先対応範囲向いている状況
遺品整理業者仕分けから搬出まで。買取や供養の取り扱いは業者ごとに異なる何を残すか決めきれず、家財一式を一度に片付けたい
不用品回収業者仕分け済みの品の搬出が中心持ち帰る分を自分で分け、残りの搬出だけ頼みたい
市区町村の許可を受けた収集運搬業者家庭から出る廃棄物の収集運搬食器やごみ袋の量が多く、通常収集で出しきれない

一度に多量のごみが出る場合、通常の収集には出せず、自己搬入か許可業者への依頼になると案内する自治体もあります。実家の自治体の案内を先に読み、どの種類へ頼むかを決めてください。

堺市:クリーンセンターへの持込み

見積もりで許可の有無と作業範囲の内訳を確認する

家庭から出る不用品の収集運搬には市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、品物を買い取るには古物商許可が必要です。京都市は、家庭の不用品の回収には市の一般廃棄物収集運搬業許可が必要だと案内しています。古物商許可は買取のための許可であり、これだけで家庭ごみを回収することはできません。

不用品回収サービスに関する全国の消費生活センター等への相談は、2021年度で2,000件を超えています。見積書では、次の5点を書面で確かめてください。

  • 作業人数と車両台数
  • 処分費の内訳
  • 追加料金が発生する条件
  • 一般廃棄物収集運搬業の許可番号
  • 買取を行う場合の古物商許可番号

提示された金額が妥当かどうかの見方は、遺品整理の費用相場はどう調べる?見積もりが適正か判断する方法で確認できます。

京都市:家庭の不用品回収と一般廃棄物収集運搬業許可
国民生活センター:不用品回収サービスのトラブル

買取を併用できるかを見積もり時に確認する

買取に対応する業者かどうかで、最終的な支払額の考え方が変わります。見積もりを頼む段階で、未使用の箱入り食器があるか、洋食器や作家物が含まれるかを伝えてください。現物を見ないまま金額は決まらないため、査定は訪問時または持ち込み時の確認が前提になります。

金額の扱いも先に聞いておくと、当日の確認が短くなります。買取額を処分費から差し引くのか、別に精算するのかで、請求書の見え方が変わります。買取を行う業者には古物商許可が必要で、環境省も買取は古物商許可のある業者へ依頼するよう案内しています。

環境省:家電リサイクルに関するQ&A

空になった食器棚はどう処分する?

食器棚は、粗大ごみへの申し込み、業者への同時依頼、買取査定の3通りから、自分で搬出できるかどうかで選びます。

方法向いている状況事前に必要な手続き
粗大ごみへの申し込み玄関前など指定場所まで自分で出せる自治体への申し込みと手数料券の購入
業者への同時依頼ガラス扉があり、上下に分かれる構造で運び出しにくい食器の搬出と合わせた見積もり依頼
買取査定状態がよく、搬出まで依頼できる現物の確認と搬出条件の確認

粗大ごみは、申し込みから収集日までに日数がかかる自治体があります。帰省日が決まっているなら、その日から逆算して早めに申し込んでください。受付方法と手数料は自治体で異なり、大阪市では食器棚の処理手数料が寸法の合計に応じて400円、700円、1,000円と分かれ、手数料券は200円、400円、700円、1,000円の4種類です。江東区では食器棚を含む箱物家具のうち高さと幅の合計が360cm以下のもので2,300円と案内されています。金額は実家の自治体の一覧で確かめるのが確実です。

大阪市:粗大ごみ収集の申込みに関すること
江東区:粗大ごみ品目一覧表

次の帰省で持ち帰る食器と出す食器を決める

ここまでの流れは3行に収まります。処分の前に兄弟や親族へ希望を確認し、残す、譲る、売る、寄付する、捨てるの行き先へ振り分けます。振り分けた分を実家の自治体の区分に合わせて出し、運びきれない量は業者へ依頼します。

帰省前に済ませておくと、当日に食器へ向き合う時間が増えます。

  • 実家の自治体の分別辞典で皿や茶碗の品目を確認する
  • 該当する区分の収集日と、粗大ごみの受付方法を確認する
  • 兄弟へ食器棚の写真を送り、希望を聞いておく
  • 量が多い見込みなら業者へ見積もりを依頼する

当日は、持ち帰る分の梱包、割れ物を紙で包む作業、残さない器の写真撮影の3つに絞ると進めやすくなります。判断に迷うものは、無理に決めず次回へ回してかまいません。

相続放棄や限定承認を考えている場合、家財を処分してよいかは弁護士または司法書士へ確認してください。高価な作家物や骨董品が見つかり相続財産の評価に関わるときは、税理士や相続の専門家が相談先になります。収集区分や一度に出せる量は、実家のある市区町村の窓口が最終的な確認先です。

手続きの期限を先に押さえたい場合は実家の相続手続きは何からはじめる?親の死後に確認する流れと期限、費用の見方は遺品整理の費用相場はどう調べる?見積もりが適正か判断する方法が参考になります。

よくある質問

食器に残った油汚れや調味料は洗ってから出す必要がありますか?

中身が残っていると袋の中で漏れ、収集時に扱いにくくなります。軽くすすいで水を切ってから袋へ入れてください。洗剤で念入りに洗う必要はありません。調味料の瓶などは、容器と中身で区分が変わる場合があるため、実家の自治体の分別辞典で品目名を調べるか、窓口へ確認してください。

故人が毎日使っていた茶碗や箸は、ほかの食器と分けて扱う必要がありますか?

法律上の決まりはなく、ほかの食器と同じ区分で出せます。ただ、地域や宗派によって慣習が異なることがあります。気になる場合は、葬儀を依頼した寺院や葬儀社へ聞くと扱いが分かります。判断がつかないうちは、小箱に分けて残しておき、落ち着いてから決める方法もあります。

家の解体や引っ越しを頼む業者に、食器の処分も一緒に頼めますか?

家庭から出る不用品の収集運搬には市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、解体や引っ越しの契約だけでは対象になりません。同時に頼みたいときは、その業者が許可を持つか、許可のある業者へ引き継ぐかを見積もり時に確認してください。

食器を売った代金は兄弟で分ける必要がありますか?

売却代金の扱いは相続人の間の話し合いで決まります。金額の大小にかかわらず、あとで行き違いが起きないよう、売る前に兄弟へ伝えておくと決めやすくなります。分け方の判断が難しい場合や、評価額が問題になりそうな場合は、弁護士、司法書士、税理士へ確認してください。

まとめ

食器の片付けは、量と重さで手が止まりやすい作業です。進める順序は決まっています。処分の前に兄弟や親族へ希望を聞き、残す、譲る、売る、寄付する、捨てるへ振り分けます。振り分けた分は、実家の自治体の区分に合わせて出します。皿の区分や割れ物の出し方は自治体ごとに違うため、品目名で調べるのが確実です。

箱数を数えて1回の滞在で運べる量を超えるなら、業者への依頼を検討してください。見積書では許可番号と追加料金の条件を書面で確かめます。食器棚は、自分で出せるかどうかで粗大ごみと業者搬出を選び分けます。

決めきれないものは次回へ回してかまいません。期限がある手続きと、専門家へ聞く必要がある判断だけ、先に押さえておけば十分です。

きょうだいや家族と、同じ記事を見ながら話せます。

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この記事について

継ぐ家の編集部が、官公庁と自治体の公表している情報をもとに作成しました。個別の事情によって結論が変わる内容は、記事の中で相談先を示しています。誤りや古い情報を見つけた場合は、お問い合わせからお知らせください。